Jun 3, 2008

Une lettre de Gustave Flaubert-ギュスターヴ・フロベールの恋文

今月22日に仏検を受験する。

本当は6月にはDELF(フランス国民教育省フランス語資格試験→仰々しい名前!)も受ける予定だったんだけど、春季は札幌会場が無いということで、昨年は札幌でも行われた秋季(春と秋の年2回行われる)に期待していたが、秋も札幌での受験はできないみたい。。(涙)仙台や福岡では受験できるのに、札幌はフランス語学習者が少ないのだろうか??いっそ、パリに行って受験しようか??

さて、気を取り直して、dictée(聴き取り試験)の練習にいそしむ。
わたしはTOEICのスコアも、readingよりlisteningのほうが高いように(文法が苦手とも言う)、聴き取り問題は結構好きなはずだったが、耳は正直で、すっかり日本語に慣れてしまい、フランス語が聞き取れなくなっているではないか!!

そうだよな~。現地で生活してれば努力しなくてもフランス語のシャワーを浴びれるけど、こっちでは意識してネットなどでラジオやニュース聞かないと。。

というわけで、リンクさせていただいたPodcast français facileで聴き取りの練習をしようと(久しぶりに)ページを開いてみたら、『ボヴァリー夫人』で有名なギュスターヴ・フロベールの詩の一節が載っていた。

11歳年上の詩人ルイーズ・コレに送ったラブレターだという。
むくむくと泉のように興味が湧き(笑)、訳してみた。
(けど、原文の響きのなんて美しいこと!ぜひポッドキャストで朗読を聴いてみてください。
朗読の前後に入るジャズ・ピアノのメロディとパーカッションのアレンジもなかなか良いのだ♪)



"Le ciel est pur, la lune brille, j’entends des marins chanter qui lèvent l’ancre pour partir avec le flot qui va venir. Pas de nuage, pas de vent. La rivière est blanche sous la lune, noire dans l’ombre. Les papillons se jouent autour de mes bougies et l’odeur de la nuit m’arrive par les fenêtres ouvertes. Et toi, dors-tu ? Es-tu à la fenêtre ? Penses-tu à celui qui pense à toi ? Rêves-tu ? Quelle est la couleur de ton songe ?"


Gustave Flaubert.

「澄んだ空、こうこうと照る月。 錨を持ち上げる、船乗りたちの歌が聞こえてくる。やがて訪れる、満ち潮に乗って出発するのだ。 
雲も、風もない。 暗がりで黒く横たわる川は、月光を浴びたところだけ白い。
数匹の蛾が、僕のろうそくの周りで戯れている。 開け放した窓から夜の匂いが入り込んで来る。
君は?もう眠ってる? 窓から外を見てるの? 君のことを想っている男のことを考えているの?
夢を見ているのか? 君の夢は何色なんだろう?」


ギュスターヴ・フロベール

6 comments:

Anonymous said...

久しぶりの更新だね。

そか、試験ね~。
私も勉強しなきゃならないのに、なっかなか進まない~(汗)

終わったらめいっぱい遊ぼうね!

kay said...

bellevueさん

うん、ようやく自分の時間をもてるようになってきたかな。

自分にはムリめの仕事だと思ってたけど、最近やっと慣れてきたし。

けど、英語を使う機会あっても、仏語は全然なんだよね~。
なんで、おウチでべんきょしなきゃ。

終わったら、野外コンサート行ったり音楽三昧したいな~♪♪♪

Anonymous said...

野外コンサート?
いいね~!
ワイン&チーズあたりなんぞで・・

是非デートしようね。

kay said...

ワイン&チーズで、
いいね~~(笑)

ぜひぜひ!!!

Anonymous said...

フランス語は全然分からないのですが、胸締め付けられるような詩ですね。

kay said...

macocciさん

そっかぁ、胸締め付けられるような詩かぁ。。

わたし的には幸せな詩。
想う人がいる、幸せが伝わってくるような。
Wikiによると、ルイーズとは遠距離恋愛だったみたいんなんだよね。
川に映った月を眺めながら、彼女もこの月を見てるのだろうか?なんて思ったんじゃないのかなぁ。