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Mar 4, 2008

Le temps que le Petit Prince doit quitter le renard-星の王子さま、キツネと別れのとき



Adieu, dit le renard. Voici mon secret. Il est très simple : on ne voit bien qu'avec le cœur,
l'essentiel est invisible pour les yeux.

Les hommes ont oublié cette vérité, dit le renard. Mais tu ne dois pas l'oublier. Tu deviens
responsable pour toujours de ce que tu as apprivoisé. Tu es responsable de ta rose...

Ce qui embellit le désert, dit le Petit Prince, c'est qu'il cache un puits quelque part...

Qu'est-ce-qui signifie ≪ apprivoiser ≫ ?
C'est une chose trop oubliée, dit le renard. Ca signifie ≪ créer des liens ≫.

C'est le temps que tu as perdu pour ta rose qui fait ta rose si importante.


「さよなら」キツネは言う。

「最後に秘密にしてたことを教えてあげる。とっても単純なことだよ。
  ― 心じゃないと、よく見えないんだ。
    一番大切なものは、目に見えないんだ。―

「人間はこの事実を忘れてしまった」キツネは言う。

「でも君は忘れちゃいけないよ。君がいつくしんだものに、ずーっと責任を負わないといけないんだか
らね。君が世話をしているバラの花にね・・・」


「砂漠を美しくするものは」星の王子さまは言う。
「井戸をどこかに隠しているよ」
「”いつくしむ”ってどういう意味なの?」

「忘れられがちな言葉なんだけどね」キツネは言う。
「”絆(きずな)をはぐくむ”ということだよ」

「つまり、君にとってかけがえのないものとなった、バラの花に費やした時間のことさ」

Feb 24, 2008

Terre des Hommes-人間の土地



昨日の夕方、吹雪の中を仕事に出かけた。
傘を持ち歩くのが嫌いなわたしは、そのときも帽子だけ被って外に出たのだけど、
すぐに傘が無いことを後悔した。

駅までの15分間、ずっと向かい風。顔に当たる雪が痛い。すぐにまつ毛と前髪が凍った。
すでに30cmほど積もった雪で、足元がおぼつかない。何度かよろける。
呼吸が荒くなり、マイナスの気温の中、軽く汗ばむ。

自然の猛威に悪態をつきながら、サン-テグジュペリの「人間の土地」を思い出した。

サン-テグジュペリは「星の王子さま」の作者で有名だが、他にも
「夜間飛行」や「人間の土地」という人生の示唆に富んだ小説を書いている。

「人間の土地」は作者の飛行士としての15年間の経験を基に書かれたエッセイ集で、
同じ郵便飛行機乗りの僚友ギヨメに捧げられている。

そのギヨメが、アンデス越えの郵便飛行に従事してる最中、悪天候で山中に不時着。
皆がもう諦めた頃に奇跡的に生還したエピソードを思い出したのだ。


雪の中では自己保存の本能がまったく失われてしまう。


二日三日四日と歩きつづけていると、人はただもう睡眠だけしか望まなくなる。


ぼくも眠りたかった。


だがぼくは、自分に言い聞かせた、ぼくの妻がもし、ぼくがまだ生きているものだと思っているとしたら、必ず、ぼくが歩いていると信じているに相違いない。


ぼくの僚友たちも、ぼくが歩いていると信じている。


みんながぼくを信頼していてくれるのだ。


それなのに歩いていなかったりしたら、ぼくは意気地なしだということになる
(訳/堀口大學氏) 



ギヨメは、7500mの高度、氷点下45度の気温の中、食料もなく、雪の中を5日間眠らず止まることもな
く歩き通してきたのだ。

そのような極限状態では、立ち止まって眠る、すなわち、死を選ぶことのほうが、どんなにた易かっただろう。


その誘惑を断ち切って、困難な選択をしたのは、ただただ、妻や僚友への信頼だったのだ。


ああ、以上の文章をフランス語に訳せるのだろうか、
ちょっと自信がないので、「人間の土地」からの名文をひとつ。

Aimer ce n’est point nous regarder l’un l’autre mais regarder ensemble dans la même direction.

愛するということは、互いに見つめ合うことではなく、
互いに同じ方向を見つめるものだ。


サン-テグジュペリ自身は、1944年、44歳のとき、コルシカ島を偵察飛行中に消息を絶っている。